側弯症の術後、背骨が自分のものになるには約2年程度かかると言われています。2週間程度でまず手術痕が気にならない程度に回復し、半年程度の時間をかけて、埋め込まれたインプラントが徐々に骨に馴染んできます。
側弯症の手術をした後は、しばらく安静にしていることが求められますが、2日目からリハビリを開始するケースもあります。
特に内視鏡手術の場合は傷も小さく、出血も少ないので、ベッド上でですが動作の練習をしたり、上手く進めば起立や歩行、独力でのトイレ等を行っていきます。
出血に備えてドレーンを装着したり、尿を排出するためにカテーテルを挿入している場合もありますが、医師の判断次第で抜く時期が決められていきます。
また術後はその患者に合ったコルセットを作成することが常です。採寸してオーダーメイドになり、義肢装具士が作成します。コルセットは運動療法等には向きませんが、側弯症患者の日常生活をしっかりとサポートしてくれます。
リハビリが順調に進めばいよいよ退院です。退院前に日常生活のアドバイスを医師から受けますので、しっかりと頭に入れていくことが大切です。
やはり、術後の回復の進行度合いには個人差があります。術後思うように回復しない、という例としてはヘルニア性の側弯症のケースが考えられますが、毎日どのような調子なのか、多角的に診断をしながら治療を続けていくことになります。
また、術後は執刀医ではなく、理学療法士が主に担当し、運動療法等もプロの理学療法士が適切なアドバイスをしていきます。
背骨に負担のかからないような日常生活をするためには、しっかりと担当医、理学療法士などの言うことを聞かなければなりません。側弯症の手術をした方は、長いリハビリ生活になりますので、焦らないこともとても大切です。
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